エピローグ
知ってしまった真実に、ただただ呆然とする。
わかるのは、あの子には二度と会えないということ。そして、このことを誰かに話せばきっとあの子と同じ場所にいくこと。
警察に駆け込んでも、世間に訴えても、こんな荒唐無稽な話を信じてもらえると思えない。
憤りはあれど、受け止めがたい事実を抱えて、何食わぬ顔で日常生活を送るしか、選べる選択肢はなさそうだ。
すべてを飲み込み、ひっそりと覚悟を決めたところに、母が名前を呼ぶ声が聞こえた。
「アドメンティア進学塾って知ってる?合格実績がものすごく良いらしいの。今、体験授業を受付中なんですって。申し込み、しておいたからね」
